民族服(みんぞくふく)は、ある地方や民族特有の衣服。言語・宗教・歴史など、自然や文化・伝統を共有する人間集団に固有の服で、民族衣装ともいう。関連する呼称として、国家が国民に着用を推奨(または強制)する国民服、都会から離れた地域の衣装として民俗服・郷土服・地方服といわれるものもある。
民族服は都会的な流行服と対になる概念として使われる。流行服は都会の上流階級の間で発達してきたが、民族服は流行に左右されにくい山村の庶民の間でとくに見られる。民族服はそれぞれに独自の形・デザイン・文様をもち、それを表現するために染織技術を発達させてきた。民族服は各地で暮らす人々の文化の多様性を視覚的に表現する文化的財産の一つといえる。
その一方で、現在民族服や民族衣装と認識されている衣服の内には、19世紀以降に国民国家の形成、あるいは民族主義の高まりのなかで形が整えられ、規格化されたものも少なくない。
21世紀現在、世界的に洋服が主流となってきているが、普段洋服を着用する人々の間でも、伝統行事に民族服を着用する場合もある。また、国によって伝統衣装の着用が国民に義務付けられているブータンなど、今日でも民族服を身に纏って生活している地域もある。
民族服の形
民族衣装はその形によって5つの形に分けられる。
巻垂型は、人体にまといつける着装をするのが特色で、エジプトや古代ギリシャ・ローマの服装インドのサリー、ドーティ、タイのパーチュンガベンなどがある。
貫頭型は頭を通してかぶって着る方式を言い、チリやタイのポンチョ、トルコのシャルワール、日本の千早などがある。現代一般に着用されるセーターやTシャツもこの形式に当てはまり広く着用されている。
腰布型は腰のまわりのみに衣料を装着したものである。
前開型は前が割れていて、前を合わせて着て、帯を締める着装を総称していう。東アジア一帯に分布する。
体形型は人体の形に合わせた衣服を言う。これが最も発達したのはヨーロッパで運動に適し実生活に便利であるため広く世界中に利用されている。
民族服は、流行服(ファッション)のデザインに影響を与えることもある。
各地の民族服
日本
日本の民族衣装である和服(着物・呉服・小袖などともいう)は、飛鳥・奈良時代に中国(隋・唐)の民族衣装であった漢服の影響を受けたものが、平安時代以降に簡素化し、日本独自化したものである。現在では男性は紋付きの羽織・袴、女性は留袖・振袖などが正装として使われる、礼服としての和服は用途(結婚式や葬式など)によって使い分ける。普段着としては浴衣(男性では甚平・作務衣なども)が夏場に好まれている。
朝鮮半島
朝鮮半島の民族衣装は韓服と呼ばれており、長いプリーツ・スカートの形状をしたチマと、丈の短く結び紐があるチョゴリ(上衣)を組み合わせた女性用のチマチョゴリが代表的である。男性はやや長めのチョゴリに、パジというズボン状のものをはき、外套(トゥルマギ)を着る。騎馬民族の衣装であった胡服を原型に、中国(隋・唐)の民族衣装であった漢服や、モンゴル帝国の民族服デール(胡服系)の影響を受けてる。
中国
中国では古代から17世紀まで漢服が着られていた。清朝では満州民族の衣服と弁髪が強制され、漢服は道士などの衣服に名残をとどめるのみとなった。現在では一部に漢服復興運動がある。
満州民族が建国した清では、細い筒袖や裾の長いスリットをもつ、乗馬に適した旗袍が着用された。女性用の旗袍を現代風にアレンジしたものがチャイナドレスである。中華人民共和国が成立してからは人民服(中山服)が着用されたが、21世紀の現在は洋装が広く行われている。
東南アジア
ベトナムでは中国服の影響を受けた女性服、アオザイがある。
中国服の影響をあまり受けなかった地域では巻衣(ドレーパリ)形式が発達した。巻衣には、ミャンマーの僧侶が着る黄衣、一般男女が着るロンギー、マレーシアのサロン、インドネシアのスレンダン、カバヤ、フィリピンのバロン・タガログなどがある。
せんぼ メカイ ママコー フリーパス ナンキ プルタブ ジャワ フロント ムラサキ ルスカ サファー ルビジウム レジス スギ シャギー フェン ピット お祭り センチ ピアニ ディー まほうの夏 ストラップ キュラ ニッツェル 鳥の巣 しらかし ケイス やはば フィン マップ はなゆ プレーボ さつま ビジー ソマト べーる リュウ ストーブ ニール バギー ブラシノキ キャップ ノータム ソリティ デプロ ハラッパー ナイル クロスプレー クロスワード
インド
インド人女性は、チョリというシャツ、ガーグラというスカートを履き、その上からサリーをまとう。北インドではサリーの他にサルワール・カミーズやレヘンガも着用される。北インドの男性用民族衣装はクルター・パジャマ。腰巻のルンギーやドーティーなどもある。シク教徒の男性はターバンを頭に巻く。極東部や中部山岳地帯の少数民族は、一般的なインド人の民族衣装とは異なる衣装を着用する
西アジア
イスラム教徒は、毛や絹の四角い布に頭や腕を通す穴を開けたアバを着用する。女性は肌を隠さなければならないので、チャドルと呼ばれる衣装は目の部分以外の全身をすっぽり覆う形になっている。
ヨーロッパ
そもそも洋服がヨーロッパの民族衣装から生まれたものであるため、基本的には洋服である。刺繍や装飾などで民族色を出すことが多い。スコットランドの男性用スカートであるキルトや、ロシアのサラファン、ルバシカがよく知られている。
イタリア・オランダ・ギリシャ・ブルガリア・ロシア・エストニア・リトアニア・イギリス・ドイツ・オーストリア・フランス・フィンランド。など様々な国のものが長年時間をかけ今日のかたちになっているものが洋服である。
アフリカ
北アフリカでは西アジアと同様にイスラム的なターバン、ハイクなどが着用される。熱帯アフリカでは1枚の布を体にかけたり、巻いたりするスタイルが発達した。
南北アメリカ
南アメリカの先住民の衣装では、貫頭衣であるポンチョが代表的である。イヌイットが着ていたアノラックは現代の衣装にも影響を与えている。また、アフリカから奴隷として連れてこられたため、アフリカの衣装の影響も受けている。